はじめてのBlenderアドオン開発 (Blender 2.7版)

Last Update: 2019.4.2

1-2. Blenderアドオンを使う

Blenderアドオンの開発の説明に入る前に他の方が開発したアドオンを使い、アドオンのインストール・有効/無効化の手順を説明します。 ここで紹介する手順は今後アドオンを開発する際に何度も行うことになりますので、必ず覚えておきましょう。

Blenderの日本語化

Blenderは海外で開発されたソフトであるため、Blenderを初めて起動した時のUIは全て英語です。 このため、Blenderを利用する敷居が高いと感じる方もいると思いますが、幸いなことにBlenderは公式で日本語のUIをサポートしています。

英語でも難なく使える方であればそのままでも良いのですが、英語では敷居が高いと言う方のためにBlenderを日本語化する方法を紹介します。

なお本書では、Blenderが日本語化されていることを前提として解説します ので、不安な方はここで日本語化することをお勧めします。

1 [Info] エリアのメニューから [File] > [User Preferences...] を実行します。
2 [Blender User Preferences] ウィンドウが立ち上がるので、[System] タブを選択します。
3 [International Fonts] にチェックを入れると、UIの言語を変更することができるようになります。
4 [Language] を [Japanese(日本語)] に変更し、[Translate] で日本語化する項目を選択すると、選択した項目のUIに関して日本語化されます。

アドオンの種類

アドオンを使用する前に、アドオンのサポートレベルについて理解しましょう。

アドオンのサポートレベルはアドオンの品質やメンテナンスなどの将来性を示します。 サポートレベルが高ければよくメンテナンスされていて品質が高い傾向があります。 一方、サポートレベルが低いアドオンではメンテナンスがおろそかな傾向があり、正しく動作しないまま放置されているアドオンも少なからずあります。

サポートレベルが低くても非常に有用なアドオンはたくさんあります。 問題が起きても気にせず様々なアドオンを使いたい方はサポートレベルを気にせず使えばよく、安定した動作をするアドオンのみを使いたい方であればサポートレベルが高いアドオンだけを使用するのがよいと思います。

サポートレベルは、3段階から構成されます。

サポートレベル 説明
Release Blenderが公式にサポートするアドオンで、正式版のBlender本体と一緒に提供されます。アドオンの公開や更新の度に、Blenderの開発者による厳密なレビュー(審査)があるため、不具合が少なく安定しています
Contrib Blender本体には含まれませんが、テストビルドされたBlender本体と共に提供されます。サポートは各アドオン開発者が行うため、サポートレベルがReleaseであるアドオンに比べて品質が落ちます。Contribとして登録されるためには、Blenderの開発者のレビューで一定の評価を得る必要があるために一定の品質が保証され、新規性があり有用な機能を持つアドオン が集まっています。
External サポートレベルがReleaseおよびContrib以外のアドオンで、ユーザが自らアドオンをインストールする必要があります。Blenderの開発者によるアドオンのレビューが行われていないため、本サポートレベルのアドオンの利用は基本的に自己責任となります。 作業効率化など、Blender本体の機能を補助するアドオンが多く含まれるようですが、中にはサポートレベルがReleaseやContribよりも優れた機能を持つアドオンも存在します。

アドオンのインストール

サポートレベルがReleaseであるアドオンは、正式版のBlender本体と共に提供されるためインストール作業は不要です。 また、テストビルドのBlenderを利用されている方は、サポートレベルがContribのアドオンについてもインストールすることなく利用可能です。

ここでは、正式版のBlender本体を利用されている方がサポートレベルContribのアドオンをインストールする場合や、サポートレベルがExternalであるアドオンをインストールする場合について説明します。 本節では、数あるインストール方法のうちの1つを紹介しています。詳しくは、 1-4節 を参照ください。

インストール手順を説明するにあたり、アドオン開発で筆者がいつもお世話になっているmifth氏のアドオンMira Toolsをサンプルとして取り上げます。 Mira Toolsの機能は、https://github.com/mifth/mifthtools/wiki/Mira-Toolsから確認できます。 Mira Toolsは日本語をサポートしていないためアドオンを使う敷居がやや高くなりますが、サポートレベルがExternalのアドオンの中でも非常に高機能なアドオンの1つですので、ぜひ1度使ってみてください。

Mira Toolsのインストール方法は前述のURLにも記載されていますが、ここでもインストール方法を紹介します。

1 https://github.com/mifth/mifthtools/archive/master.zip からmifth氏が作成したアドオン一式をダウンロードします。
2 ダウンロードしたファイル mifthtools-master.zip を解凍します。
3 mifthtools-master/blender/addons/mira_tools がMira Tools本体です。このフォルダ一式を、 Blender アドオン用フォルダへコピーしたらインストール完了です。Blenderアドオン用フォルダは以下に示すように、OSごとにパスが異なります。インストール先のフォルダがない場合は、新たに作成してください。
OS インストール先
Windows C:<ユーザ名>Foundation<Blenderのバージョン>
Mac /Users/<ユーザ名>/Library/Application Support/Blender//scripts/addons
Linux /home/<ユーザ名>/.config/blender//scripts/addons
コピーしたファイルの中に拡張子が .py であるファイルがあります。 このファイルはアドオンのソースコードと呼ばれ、プログラミング言語Pythonによりアドオンの動作が記述されたテキストファイルです。

アドオンの有効化

インストールしたアドオンを有効化し、アドオンの機能を使えるようにします。 サポートレベルがRelease/Contrib/Externalのいずれのアドオンについても、これから紹介する方法で有効化できます。

以下の手順に従い、先ほどインストールしたMira Toolsを有効化します。

1 Blenderを起動します。
2 [情報] エリアのメニューから、[ファイル] > [ユーザー設定...] を選択します。
3 [Blenderユーザー設定] ウィンドウが別ウィンドウで開きますので、[アドオン] タブを選択します。
4 検索窓に [mira tools] と入力します。
5 ウィンドウ右側に [Mira Tools] が表示されますので、チェックボックスにチェックを入れるとアドオンが有効化されます。
6 実際にアドオンが有効化されているかは、[エディットモード] 時に [3Dビュー] エリアの左側の [ツールシェルフ] のタブに [Mira] が追加されていることで確認できます。
Mira Tools の使い方をここで紹介するのは本書の範囲を超えてしまうので、ここでは説明しません。
興味のある方は以下のページを参照してください。
Mira Tools - https://github.com/mifth/mifthtools/wiki/Mira-Tools

アドオンの無効化

Release/Contrib/Externalいずれのサポートレベルについても共通で、次に紹介する手順でアドオンを無効化できます。

1 アドオンを有効化した時と同様、[Blenderユーザー設定] ウィンドウを開きます。
2 [アドオン] タブを選択し、[Mira Tools] のチェックボックスのチェックを外すことでアドオンが無効化されます。

アドオンのアンインストール

インストール済みのMira Toolsをアンインストールします。

インストールと同様、本節では数あるアンインストール方法のうちの1つを紹介しています。 詳しくは、1-4節 を参照ください。

1 [Blenderユーザー設定] ウィンドウの [アドオン] タブを選択し、[Mira Tools] の左の矢印をクリックして詳細情報を開きます。
2 [削除] ボタンをクリックすると、アンインストールが完了します。

まとめ

アドオンのサポートレベルについて解説し、アドオンのサポートレベルがExternalであるアドオンをインストール・アンインストールする方法を紹介しました。 さらに、インストールしたアドオンが動作していることも確認しました。 ここで紹介した手順はアドオン開発時に何度も行う操作であるため、必ず覚えておきましょう。

また、本節ではBlenderを日本語化する方法も紹介しました。 本節以降は、Blenderが日本語化されていることを前提に解説しますので、必要に応じて本節を参考に日本語化してください。

ポイント